「セミナーレポート」まちなか活性化交流セミナー (福島県)

地域創生が語られるなか、福島県の現状は若者の流失やシャッター商店街の課題など山積している。まちなかの現状を打破するためのリーダー人材育成が福島としても近々の課題である。全国から、地域を率先するリーダーの信念や活性実例を学び、地域活性課題解決のヒントを得ることを目的として開催されました。

開催概要

日時:11月30日 18:00-20:00
場所:福島テルサ
テーマ:福島県内のまちなかの活性化について
参加人数:30名
運営:ランドブレイン株式会社
弊社参加理由:まちなか活性化リーダー候補としての参加要請

 

第1部「シャッター商店街が数年で若者が集まるエリアに変貌!新潟市沼垂のエリアイノベーション」講師:(株)テラスオフィス 高田 はつえ氏

 

冒頭は新潟市沼垂市の歴史や背景、数年前までの状況が説明されました。 近年の衰退の要因の一つは大型スーパーの出店による顧客の流出です。

危機を感じた料理店の挑戦

地域の衰退に危機感を持った地元出身の店主が営む料理店が、今までの沼垂にはない雰囲気のスイーツ店をOPEN。その店舗のOPENがきっかけに1年ごとに家具職人の店、陶芸工房がOPENし、今の活性につながる機運を作ることになった。

徐々に周囲に認知されエリアが盛り上がりそうなところ、出店場所が市場の管轄ということもあり、これ以上の出店は不可能と市場の管理者に規制をかけられてしまいます。

せっかくの機運の逃すわけにはいかないと、先述の料理店が銀行も含めた協議会を開催。複数回に及ぶ協議を経て管理会社(株)テラスオフィスを設立し、市場が管轄しているエリアを買い上げ、新規出店者を呼び込めるインフラを整備することとなります。

「古くて新しい沼垂」を地域コンセプトにするためにまず自社オフィスを閉店していた長屋の一部を活用した商店を利用し、オフィスを開設。

古くて新しい沼垂 思いとコンセプトに共感した店舗の個性派店舗の出店

 

これを契機に雑貨屋、焙煎コーヒーや飲食店、ショールーム、シェア店舗などがOPENし既存の店舗も含め28店舗が「沼垂テラス商店街」としてスタート。

これらの取り組みはメディアにも数多く取り上げられ更に注目を集めることになり、地域再生大賞・グッドデザイン賞なども受賞。

商店街からサテライトショップへの拡張

次の動きとして市内にある空き家を改修したサテライトショップを作りを推進。空き家を改修、リノベーションし宿泊施設やBOOKカフェなどが出店し、活動エリアが拡張されエリア活性のムーブメントが大きくなってきている。

月に1回のイベントも開催

2015年の商店街誕生とともに、「朝市」を開催し新潟市内外から商店街店舗も含め60店舗を超えるスケールで行なっている。冬の期間は常設店舗のみの「冬市」として開催。2018年からは夜に開催する「夜市」としてランタンの灯りに照らされる幻想的な雰囲気で開催されていることを紹介し一部が終了。

 

第2部 グループセッション

福島近県から4名の地域活性のリーダーを講師に迎え、参加者が関心のあるテーマに分かれグループグループワークを実施。

講師一覧
・グループ1  押田 一秀氏(復興支援センターMIRAI)
・グループ2  斎藤 拓哉氏(空き家てらす)
・グループ3  村瀬 正尊氏(株式会社マチヅクリ・ラボラトリー)
・グループ4  渡邉 享子氏(合同会社巻組)
・グループ5  高岡 はつえ氏(株式会社テラスオフィス)

各講師から事業実績、自己紹介が行われたのちグループワークを開始

グループ4 テーマ「どのようにして熱意を持って地域を活性化する人材をコミットできるのか」

フリーテーマでのQ &Aを実施。参加者の質問の共通点は「いかにして熱意を持った人材とコミットできるか」
これに対し、講師渡邉氏の回答は「首都圏と地域の連携」「外部からの優秀人材の招致」「核を持ったコミュニティの形成」が挙げられた。講師の活動フィールドである石巻においては震災時に外部のボランティアが多数訪れ、その現状に対して、少しでも力になりたいとその後、移住につながるケースが多岐にあり、クリエイティブ人材も多く参画しているとの説明。 外部のコミュニティが活動、活躍することで地元の人間が参加し始めたり、都市部からのUターン者の増加につながり、コミュニティが拡張していく。

 

それに付随し、移住者が住みたいと思う住居の確保や企業しやすい環境の整備(ファンドの形成)などの必要性が説明された。